コテのパーツの名称
■クールチップ
アイロンを握っている手とは反対の手を添えて、コテを安定させるための部分です。
この部分にはアイロンの熱が伝わりにくいので、手を添えても安心です。
■パイプ
この丸い筒の中に 発熱するヒーターが内蔵されており、髪にふんわりとした形をつける
部分になります。
■フリッパー
髪の毛を挟んで、滑り落ちにくくするための部分です。
※パイプから伝わった熱でフリッパーも高温になりますので、注意が必要です。
■プッシュレバー
この部分を押すことでフリッパーが開きます。
プッシュレバーの力加減のコントロールは、ヘアスタイルの仕上がりを左右するほど重要です。
コテの持ち方
コテの持ち方は、プッシュレバーに人差し指がかかるように持ちます。手が小さい人や、握力に自信のない人は、人差し指+中指の2本を添えるようにし、プッシュレバーに力が伝わりやすい状態にするのがポイントです。
実際にプッシュレバーを押してみて、フリッパーの開閉が無理なくできる方で行ってください。
コテで髪を巻く前に…①ブラッシング
コテを使う前に、髪の内側・外側から丁寧にブラッシングする事で髪のもつれをほどきましょう。
コテで髪を巻く際に髪が絡まったままだと、うまくヘアスタイルが決まらないだけでなく、髪がアイロンにひっかかり髪が傷む原因にもなってしまいます。
私たちの髪の表面には、うろこ状のキューティクルがあり、その表面には「18-MEA(メチルエイコサン酸)」という脂質が存在しています。
この18-MEAは、髪を保護したりツヤを出したりする働きがあるとされており、18-MEAをブラッシングによって髪全体に行き渡らせることで髪を保護して潤いを与える効果が期待できます。
また、ブラッシングは毛流れを整えること以外に、髪についた汚れやホコリを取り除く役割も。
コテで髪を巻く前に…②ブロッキング
髪を巻く前に、髪を少ないパートに分けて留めておく事をブロッキングといいます。
プロのスタイリストさんもお客様の髪をキレイに仕上げる際には、このブロッキングをしっかり行いバランス良く仕上げています。
面倒な作業かもしれませんが、この一手間をかけることにより仕上がりが大きく違ってくるので是非ブロッキングをしてみてください。
- こめかみの上のライン(ハチ)で上下に髪を分け、上側の髪をヘアクリップで留める
- 耳より少し後ろのラインで前後に分ける
髪の挟み方
まず、髪の毛束を引き出す角度は、地面に対して45°に引き出します。
引き出した毛束に対し、髪の中間部分からコテでやさしく挟みます。
この時、必ずコテの「クールチップ」の部分が上になるように気をつけましょう。
アイロンスルーの方法
コテでカールをつける前に熱の入った状態のアイロンを一度髪に通すと、アイロンの熱がキューティクル表面を引き締めるので、表面が整うだけでなく髪にツヤが出ます。
ポイントはコテで強く挟んだまま滑らせるのではなく、プッシュレバーにほんの少しだけ力を加えフリッパーをわずかに浮かせ、髪表面をなでる位の感覚で髪に熱を与えます。
右側の内巻き・外巻きの方法
コテによる内巻き(フォワード巻き)・外巻き(リバース巻き)は、左右で巻き方が違うため、初めは戸惑う人も多いと思います。
今回は、左側と右側それぞれの内巻き・外巻きの方法を丁寧に解説します。
アイロンで挟む方向を分かりやすくするため、カールアイロンのフリッパー部分に彫られた「CREATE ION(クレイツ)」のロゴを基準にしてご説明します。
■右側の内巻き(フォワード巻き)
- フリッパーの「CREATE ION」ロゴが顔の外側に向くようにし、髪の中間部分からやさしく挟み、反対側の手をアイロンのクールチップに添えて安定させます。
- コテを毛先まで滑らせます。(毛先がアイロンからこぼれ落ちない程度にします。)
- 髪の中間部分まで内巻きに巻き上げ、3~5秒間キープし、熱を与えます。
- クールチップに添えていた方の手で毛束の根元を持ち、アイロンを縦に抜いていきます。
■右側の外巻き(リバース巻き)
- フリッパーの「CREATE ION」ロゴが顔の内側に向くように手首を内側に返します。
- そのまま 髪の中間部分からやさしく挟み、反対側の手をアイロンのクールチップに添えて安定させます。
- コテを毛先まで滑らせます。(毛先がアイロンからこぼれ落ちない程度にします。)
- そのまま、髪の中間部分まで外巻きに巻き上げ、3~5秒間キープし、熱を与えます。
- クールチップに添えていた方の手で毛束の根元を持ち、アイロンを縦に抜いていきます。
左側の内巻き・外巻きの方法
左側の内巻き・外巻きの方法です。内巻きの時にロゴが内側、外巻き時はロゴが外側と、挟む時のロゴ位置が右側とは反対になるので注意して巻いていきましょう。
■左側の内巻き(フォワード巻き)
- フリッパーの「CREATE ION」ロゴが顔の内側に向くように手首を内側に返します。
- そのまま 髪の中間部分からやさしく挟み、反対側の手をアイロンのクールチップに添えて安定させます。
- コテを毛先まで滑らせます。(毛先がアイロンからこぼれ落ちない程度にします。)
- そのまま、髪の中間部分まで内巻きに巻き上げ、3~5秒間キープし、熱を与えます。
- クールチップに添えていた方の手で毛束の根元を持ち、アイロンを縦に抜いていきます。
■左側の外巻き(リバース巻き)
- フリッパーの「CREATE ION」ロゴが顔の外側に向くようにし、髪の中間部分からやさしく挟み、反対側の手をアイロンのクールチップに添えて安定させます。
- コテを毛先まで滑らせます。(毛先がアイロンからこぼれ落ちない程度にします。)
- そのまま、髪の中間部分まで外巻きに巻き上げ、3~5秒間キープし、熱を与えます。
- クールチップに添えていた方の手で毛束の根元を持ち、アイロンを縦に抜いていきます。POINT:右側の外巻き(リバース巻き)と、左側の内巻き(フォワード巻き)の時は、手首を内側に返してから挟むのがポイントです。
前髪の巻き方
ぺたんこになりやすい前髪を、コテを使ってふんわり丸みを出しながら、毛流れを作ります。
- 前髪を、人差し指と中指で挟んで前方向に引き出します。挟み方は「CREATE ION」ロゴが上側にくるように構え、地面と平行に挟みます。
- 手首を前に返しながら前髪に丸みをつけていきます。
- 毛先付近まで巻いたら、髪を流したい方向に向かってコテを滑らせながら抜いていきます。
巻いた後のほぐし
全ての髪を巻き終わったら仕上げをします。
両手を髪の内側から入れ、上から下に向かって髪を揺らしながらほぐしていきます。
そうすることで、内巻き部分・外巻き部分とクッキリ分れてしまっている毛束が程良くミックスされ、ナチュラルな「ゆるふわ」カールになります。
やけど対策
コテに慣れないうちは、アイロンの熱が入っていない状態で練習しましょう。
少し慣れてきたら、ターバン等を着用し、おでこ・あご・首など、やけどしやすい箇所をガードしながら練習することをオススメします。
♡まとめ♡
コテや巻き方の基礎をしっかりおさえることで、ツヤのある美しい「ゆるふわ」な巻き髪を簡単に作る事ができます。
これまでコテ(カールアイロン)の操作方法が分らなくてあきらめていた方、これからコテにチャレンジされる方は、この機会にぜひ使い方をマスターして、素敵なヘアスタイリングを楽しんで頂けたら幸いです。