今さら聞けない?傷んだ髪に効果的なヘアケア4選【基本編】

今さら聞けない?傷んだ髪に効果的なヘアケア4選【基本編】

美髪を目指してスキンケアやボディケアと同じくらいヘアケアにも力を入れているのに、気付けばパサつきや枝毛・まとまりの無さなどのヘアダメージに悩まされていませんか?
今回は、髪が傷む主な原因を解説すると共に、ヘアダメージを予防するための基本的なヘアケア方法や傷んだ髪に効果的なヘアケア方法をそれぞれご紹介!

OUTLINE

どうして髪は傷むの?ヘアダメージの原因は?

ヘアダメージとは、下記の2種類です。

  • 髪表面のキューティクルの傷み
  • 髪内部(コルテックス)のダメージホール

■髪表面のキューティクルの傷み

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髪表面をウロコ状に覆っているキューティクルは濡れると開く性質を持っているため、ヘアカラーやパーマ液の成分を取り込むことが出来ます。逆に乾いているときは閉じることで、髪内部の成分や水分を守る役割を果たしています。

また、キューティクルには「MEA(18-MEA/メチルエイコサン酸)」と呼ばれる髪特有の油分がそなわっており、なめらかな指通りや ツヤのあるしなやかな髪を実現してくれています。

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そんな「髪の防護壁」とも言えるキューティクルですが、乾いている時でも濡れている時でも カンタンに剥がれ傷つくデリケートな存在…。

キューティクルが傷ついた髪、あるいはキューティクルのMEAが減ってしまうと、毛先のもつれやパサつき、キシキシ感といった軽度のヘアダメージが現れ始めます。

■キューティクルへのダメージ大

  • ブリーチ
  • 縮毛矯正
  • パーマ
  • ヘアカラー

■キューティクルへのダメージ中

  • ドライヤー
  • コテ、アイロン

■キューティクルへのダメージ小

  • 紫外線
  • ブラッシングなどの摩擦
  • シャンプー
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さらにダメージが進行すると、キューティクルが剥がれて無くなってしまい、ツヤが減り髪内部の成分や水分が流出します。
いずれは、枝毛・切れ毛といった著しいヘアダメージに繋がってしまうことに…。

■髪内部(コルテックス)のダメージホール

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髪の毛は8割以上がタンパク質で出来ており、生卵に熱を加えると ゆで卵になるのと同じ原理で、髪の毛も熱を与えすぎると固まってしまいます。

髪内部(コルテックス)のタンパク質が集まって固まってしまうと、あちこちに埋まらない空洞(ダメージホール)が出来てしまい、キューティクルが剥がれた場所から、髪内部の成分や水分が流出しやすくなります。

これを「タンパク質の熱変性(タンパク変性)」と呼び、髪が濡れていると約60℃ぐらいから始まってしまいます。

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つまり、濡れている髪や湿っている髪に乱暴に熱を与えると、タンパク質の熱変性=ダメージホール作りに手を貸してしまうことに。
いずれは、枝毛や切れ毛といった美髪とはほど遠いヘアダメージの顕著な残念ヘアになってしまいます。

傷んだ髪やダメージヘアは治るの?

結論から言うと、一度傷んでしまった髪は完全には治りません。
髪の毛はほとんどがタンパク質で出来ており、爪と同じく角層が変化したものです。

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同じくタンパク質で構成されているお肌は、ターンオーバーや自然治癒力などが備わっています。
しかし、髪は死んだ細胞で出来ているため、傷みが修復することもなければ蓄積されたヘアダメージを癒やすことも出来ません。

そのため、枝毛や切れ毛が目立ち濡れるとテロンとやわらかくなる様な深刻なダメージヘアの場合、傷んだ箇所をバッサリと切ってしまう以外方法がないことも。

そんなハイダメージ毛になる前に、

  • ダメージを抑えるためのヘアケアを日々続ける
  • ダメージが進んでしまった髪の場合は、適切な対処法を実践する
  • 髪にやさしいスタイリングアイテムを使用する

ことが重要です。

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基本的なヘアケア①濡れた髪は丁寧に

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濡れた髪は、キューティクルが柔らかくなっており、熱にも弱い状態です。
まずは、日頃の洗髪を「たっぷりの泡で摩擦を減らしたシャンプー」にすることを心がけましょう♡

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また、シャンプー後のタオルドライの際、ゴシゴシ拭くのは絶対にNG!
ちょっとの摩擦や刺激に対し敏感になっているキューティクルを守るために、柔らかくプレスする様に髪の水気を取りましょう。
それに加え、ドライヤー前など濡れた髪へブラッシングを行う場合は、手ぐしで絡まりをほどくか目の粗いコームなどで毛束を分ける程度のブラッシングに留めるとさらにキューティクルを傷つけずにケアすることが出来ます。

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ドライヤー前の髪に 洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を塗布することもオススメです。
水分で柔らかくなったキューティクルどうしの擦れ・剥がれなどを、軽減する効果が期待できます!

塗り過ぎると、かえって乾きにくいベタベタとした髪になるためメーカーが推奨する量を守りましょう♡

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ドライヤーで髪を乾かす際もただ乾かすだけではなく、熱を分散させることが重要です!

美容師さんが髪を乾かしてくれるとき、ドライヤーを「フリフリ」振っているのを見たことありませんか?
これは、乾かしムラを無くすと共にタンパク質の熱変性(タンパク変性)を避ける意味もあるんです。

自分で美容師さんの様に髪を乾かすのが難しい…といった方は、
髪質に合わせて温度設定の出来るドライヤーを使用することで、髪への負担を少なくすることが期待できます♡

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この動画では、美容師がヘアドライの方法を徹底レクチャー!
髪の毛をなんとなく乾かしていて、正しいヘアドライの方法が分からないという方は必見です。

基本的なヘアケア②コテ・アイロンは乾いた髪に

コテ(カールアイロン)やアイロン(ストレートアイロン)は、髪の水分をわずかに飛ばすことで巻き髪やストレートヘアを作っています。
「それなら髪が湿っていた方がしっかりと型がつきそう!」と思われる方も少なくありませんが、濡れ髪・湿り髪へのコテ・アイロンは大きなヘアダメージにつながるので絶対にNG!

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実は髪の毛は「髪が乾く」時にしか形が決まらないんです。これは、「水素結合」と呼ばれる髪内部の性質が関わっているため。
水素結合は、髪が濡れている・湿っているときは結びつきが切れており「もうちょっとで髪が乾く」時に、固定され始めます。

そのため、濡れ髪・湿り髪にコテやアイロンを使ってしまうと、タンパク質の熱変性を発生させ更に濡れて柔らかくなったキューティクルも傷つけてしまいダメージ過多の悲惨な状況に。

また、コテ・アイロンを使う前に、ヘアオイルや洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を付ける場合も注意が必要です。

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スキンケアの場合、乳液やクリームなどの油分でフタをするように保湿をするのは常識ですよね。
髪にヘアオイルや洗い流さないトリートメントを塗ったときも、お肌と同じくフタをするように髪表面に膜がはられます。(皮膜)

膜があると熱から髪の毛が守られるような印象を持ちますが、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントの成分によっては髪の水分を飛ばす邪魔になることも。

これにより、

  • 巻き髪やストレートがうまく作れない
  • 熱を与える時間を増やさないと型がつかない
  • 高温じゃないとクセがつかない

…といった、ヘアダメージにつながる摩擦や熱を与えすぎるスタイリングをしてしまうことに。

傷んだ髪にならないためにも、

  1. 髪が完全に乾いた状態でコテ・アイロンを使用する
  2. 髪にヘアスタイリング剤を付けるのはヘアアイロンを通した後

この二つは絶対に守りましょう。

※ヘアアイロンをする前に使用を推奨しているスタイリング剤は除く

基本的なヘアケア③紫外線・乾燥にも気を配る

濡れた髪の取り扱い方法や、ドライヤー・コテ・アイロン使用時の注意点を紹介しました。
ここまでマスターできた方は、季節ごとのヘアケアにも力を入れてみませんか?

紫外線の影響を受けやすい夏場は、肌と同じく髪だってUV対策が必要です。

髪に紫外線が長時間当たると、キューティクル表面に存在する「MEA(18-MEA/メチルエイコサン酸)」が 紫外線により失われます。
これにより、キューティクルの荒れ・パサつきや乾燥・髪通りの悪さなど多くの影響を及ぼすことがあります。

夏の終わりにパサパサ、ガサガサな「お疲れ髪」にならないためにも対策が必要です。

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髪にも使用できるスプレータイプの日焼け止めや帽子を被る、髪を結んで日光が当たるエリアを少なくするだけでも、紫外線によるキューティクルのダメージを抑える効果が期待できます♡

暖房を使用する・空気が乾燥する冬場は、肌と同じく髪にも加湿器が有効です! 乾燥しない環境を整えることで、キューティクルのめくれや剥がれを防ぎつつ、やっかいな静電気を抑える効果も。
また、外出の際はスタイリング剤・洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を用いて、屋外の乾燥から髪を守りましょう。

基本的なヘアケア④目立つヘアダメージへの対処法は?

髪は死んだ細胞で出来ているため治癒することはありません。

傷んでしまった髪には、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)やヘアマスクなどを使用することで、毛先の絡みつきなどを抑えるとともに、ヘアダメージを目立ちにくくすることが期待できます。

また、枝毛カット(トリートメントカット)や 毛先の調整などといった、定期的な髪のメンテナンスも効果的です。
ダメージした部分を一度リセットしてもらうつもりで、枝毛・切れ毛のカットとともに、長さ・量の微調整をヘアサロンで行いましょう♡

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その他にも、ブリーチなどを使用した明るめのヘアカラー(ダブルカラー)や、縮毛矯正・デジタルパーマといった髪にダメージを与えやすいヘアメニューを避けることも、ヘアダメージを予防するには効果的。

  • ヘアカラーは数回に一度リタッチ(根元染めのみ)にとどめる
  • 縮毛矯正やデジタルパーマはクセの出やすい季節・部分にのみかける

等を意識すると、積み重なる髪の傷みを少しでも減らせることと思います。

ぜひこちらの記事を、毎日のヘアケアに役立てていただけますと幸いです♡

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